登録販売者の資格を取得して、どこかで登録販売者の資格を使って働き始めると
登録販売者の外部研修について耳にすることがあります
知らない人もややいますし、
登録販売者の外部研修は合格して登録販売者として従事登録した
翌年から受講することが大半だと思います
今回は、登録販売者の外部研修の内容や必要性についてご案内します
外部研修とは?
登録販売者 外部研修を受ける目的とは?
登録販売者の外部研修(継続研修)とは、
登録販売者 資質向上継続研修とも言われており、
厚生労働省が2012年に公表した
『登録販売者の資質向上のための外部研修に関するガイドライン』
をもとに登録販売者に対して研修の実施が2022年4月に義務化されました
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kenkou/iyaku/tourokushiken/seidokaisei.files/040329korosyo.pdf
登録販売者が外部研修を受講するのは義務!
外部研修の目的は大きく分けて3つ!
- 登録販売者の資質向上を図る!
- 医薬品の適正使用による安全対策!
- 日々変化していく医薬品について最新の知識を取り入れる!
登録販売者の資格を取得してから
月日が経つと、使わない知識はどんどん抜けてしまいます
いざ、お客様からお薬の相談や健康についての相談があったときに
「わかりません」では登録販売者(お薬の専門家)としての
信頼が失われますよね?
外部研修を受けることで、
改めてお薬の知識の確認と定着を図ります
また、登録販売者試験の時に覚えた知識は徐々に古くなり、
使えなくなるものも出てきたりします
市販薬も医療用医薬品の分類変更などで取り扱い品目が増えたり、
健康被害などで使用容量の改定が行われたりしますので、
情報の再確認の場として義務かされています!
登録販売者 外部研修の内容や受講の流れは?
外部研修では、厚生労働省が決めている
8つの項目についての研修を行います
- 医薬品に共通する特性と基本的な知識
- 人体の働きと医薬品
- 主な一般用医薬品とその作用
- 薬事に関する法規と制度
- 一般用医薬品の適正使用と安全対策
- リスク区分等の変更があった医薬品
- 店舗及び区域の管理に関する事項(店舗販売業及び配置販売業の場合)
- その他登録販売者として求められる理念、倫理、関連法規等
登録販売者試験と重複する部分も多いのは、
試験勉強で学習した基本の再確認と知識の定着
情報の更新を図るためでしょう
リスク区分の変更やダイレクトOTCなどがあった医薬品や
関連法規の新しい情報を取り入れられる研修の場となっています
厚生労働省の登録販売者 外部研修のガイドラインはこちら
https://www.mhlw.go.jp/content/000921534.pdf
登録販売者 外部研修の種類は?
研修の形式は2種類!
・対面で行う集合研修
・リモートで行うオンライン研修(eラーニング)
の2種類あります
集合研修 オンライン研修 両方とも
受講してテストに合格することで研修修了とみなされます
外部研修は2パターンで、集合研修は6時間以上受ける必要があります
- 集合研修のみの場合(1回6時間の異なる内容の講義を2回以上受講)
- 集合研修(1回6時間以上)+オンライン研修(1回6時間)
ただし、2022年8月現在、
新型コロナウイルス感染症対策として、
収束するまでは集合研修の受講時間(1回6時間)を
オンライン研修の受講時間が上回っても良いとされています
ただし今後の対応やスケジュールは
研修機関などによっても異なるため、
事前にホームページなどで確認しておく必要があります
登録販売者外部研修 コロナウィルス感染対応の厚生労働省のガイドラインはこちら
http://pro.athealth.co.jp/download/gaibu/200713_kenshu_info.pdf
登録販売者 外部研修の受講の費用は?
集合研修などの費用を、就職や求人の説明確認の時に
どこまで企業に負担してもらえるか確認しておくと良いでしょう
登録販売者外部研修の申し込み 修了 の流れ
ドラッグストアなどで働いている場合は、
勤務している企業が一括して外部研修を主催もしくは
申し込むケースが多くなっています
一方、医薬品販売業に従事していない場合や
自営業の場合は、登録販売者個人で研修機関を
探して申し込みをしなければなりません
多くの研修機関では、毎年4月から順次内容が外部研修の日程が公開され、
年度末(3月)までに修了する形式になっています
多くの場合は働きながら
外部研修とオンライン研修の学習を受講することになるので、
オンライン研修の教材学習とテスト受講を定期的にすることになるので、
空いた時間をうまく使ってコツコツと学習を進めていくのが望ましいです
オンライン研修の定期テストはオンライン研修の6時間とは別で実施が必要!
登録販売者 外部研修の具体例
わたしが受講した外部研修の一例をご紹介します
研修会場によっては少し差が出るかもしれませんが、
厚生労働省からの学習のガイドラインで決まっている内容なので、
どこの会場で受講しても必要な情報の共有はされます
で だいたい 18時前には研修が修了しました
約8時間拘束の6時間以上が研修とテストとなっていました
登録販売者 外部研修を受けなかった場合どうなる?
厚生労働省が2022年4月に一部法令改正を行いました
『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令の施行等について』
において、店舗販売業者や配置販売業者などに対して、
自社の店舗で働く登録販売者に外部研修を
毎年度受講させることが義務化されました!
ただし、外部研修を受けなかった場合の罰則やペナルティ、
資格の剥奪などは、現状示されていません
ペナルティが示されていないとはいえ、
「また、都道府県等においても、引き続き、薬事監視等の際には、適切な研修が行われているか否かを確認し、
必要に応じて指導を行うこととする。」と記載されており、
必要に応じて指導は入るようです
ここで言う都道府県の薬事監視等の際というのは
おそらく、保健所の抜き打ち検査で
登録販売者の従事登録並びに継続研修の受講状況を管理者日報に
基づいて確認を行うと考えられますので、
管理者の方は従事登録されている登録販売者全員分の研修修了証を
準備しておくことをおすすめします!
登録販売者 外部研修を受ける意味は?
登録販売者がお客さまからお薬の相談を受ける場合や
お薬を販売する際には積極的に情報提供を行う努力義務があります
資格試験の勉強中にもよく出てきた文言です!
ここ数年は「セルフメディケーション」が
国の方針でも推進されていて、
医薬品の知識がない一般のお客様にとって
自分に合うお薬を選ぶということは難しいです
医薬品は間違った使い方をしてしまうと効果が出ないだけではなく、
健康被害をもたらす可能性も出てきますので、
「ある医薬品に関して新たに副作用が見つかったが、研修を受けておらず知らなかった」
では済まされないので外部研修を受講して最新の情報または重要な情報の更新をする必要があります!
お薬は、お客様の健康に直結しており、
登録販売者は医薬品情報を把握し、
正しい情報をお客様へ提供する努力義務がありますので
外部研修は、最新の正しい医薬品や健康被害の知識を学習し、
登録販売者としての努力義務を実現するためには必要なものです!
外部研修以外での最新の医薬品の情報を調べる方法
外部研修は年に2回しかありませんので、
日々変化する医薬品の情報を取得する方法としておすすめなのが、
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構のサイトです サイトはこちら
https://www.pmda.go.jp
都度更新されていますので、
外部研修だけでは情報が追いきれていないと
思っている意識が高い登録販売者の方は
こちらで定期的に情報確認をするのがおすすめです!
まとめ
店舗販売業者や配置販売業者などは、
店舗で働く登録販売者に外部研修を毎年度受講させる義務があります
医薬品を扱うというのは、健康や安全に深く関係することだからです
外部研修では、毎年最低12時間以上、定期的かつ継続的に受講する必要があります
お薬の知識や新たな情報を確認し直すことで、
登録販売者としての努力義務を実現して働けるように成します
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